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​生産者の声

佐渡市出身。米農家に生まれる。

私は35年前旅に出ました。当時私は言葉で表現出来ないような苦しみ?焦り?といった感覚に支配されていました。

その感覚はどこからきているのか?何が原因なのか?その答えを探すための旅でした。

高校卒業後2浪して東京の大学に行きました。大学では英語を選択していましたが、日本ではなく英語を使う環境に身を置きたいと思いアメリカに行きました。20代前半周りの多くの友は社会に羽ばたくべく大学生活を終え就職する中、私は外国への生活を選んだのでした。

渡米後、サンフランシスコに拠点を置き語学学校に通っていました。しかしここも日本の大学と変わらなかったので

現地の人々と共同生活を始めることになったのです。当初の旅の目的も薄らぎ4年が経った頃 そろそろ帰国を考えていましたが、友の誘いでコロラドの山で開かれたヒッピーのお祭りに参加しました。ここで今までの固定概念や価値観が崩され楽になりなした。

このお祭りではLA の禅寺から参加していた修行僧との出会いがありました。その方達の誘いで、2ヶ月の旅が終わり、気のむくがままLAの禅寺でヨガと坐禅に興味が湧きLA に引っ越しました。禅寺では5年間ヨガと坐禅を修行させて頂きました。

ここでの修行は坐禅とヨガの毎日で特に坐禅では睡魔に襲われ自分の内面と向き合う日々でした。そんな中自分なりにわかったことは、自分の心はお天気のように毎日変わるということです。しかしこの経験が無かったら当初の苦しみや焦りの正体がなんだったのか?わからなかったと思います。

そして自分のペースで良い、他人と同じでなくても良いと自己肯定することが大切なんだと思うようになりました。

次第にLAのお寺で習ったことを佐渡で農業をしながら試してみたいと思い佐渡に向かいました。佐渡島は私の故郷ですが、その当時の印象とは少し違って見えました。意外にもLAの人たちと同じで自分なりの生き方を大切にされている方かたに多く出逢ったからでした。

2001年佐渡で出会ったアメリカ出身の女性と一緒になり、それ以来4人の子宝を授かりました。お米農家になる気は全くなかった私が今は百姓をしているのは、たとえ遠回りしても、流れには逆らえないものだと感じます。

これからも禅ヨガは私の生業として続いています。

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​生産地の特色

​おんでこ米の由来

おんでことは佐渡の方言で鬼太鼓のこと、鬼太鼓は佐渡島のお祭りで鬼が太鼓の響きと共に舞い五穀豊穣を祈願し各家を回る神事。

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